地方の百貨店でローファーは選べる?十分な比較ができない“本当の理由”
結論としては
- 幅広い種類の革靴が並んでいるから「ローファー」に限るとそんなにないよ
- ブランド毎に大体1型しかないから個々の靴の特性よりついブランドで選んでしまいがちだよ
- バラバラなとこに並んでるから並べて選びにくいよ
ということです。対策としては以下です
- おとなしく都内の百貨店とか専門店に
- 気軽に行ける都市がないならネットショップの試着返品可能な店舗で試すといいかも
- 地方で買う気なら徹底的にリサーチして商品決め打ちして、その商品おいてある店に
以下詳細。
初めに
地方に住んでいて、
「ちゃんとしたローファーを買いたい」と思ったとき、
あなたはまずどこを思い浮かべるでしょうか。
ショッピングモール?
ブランド直営店?
それとも百貨店?
私はまず「百貨店に行けば間違いない」と考えて、北関東のある百貨店の靴売場に向かいました。
しかし、
そこで目にしたのは、
「安心して買える」反面で、
納得して選べる比較体験が成立しにくい現実でした。
この記事では、実際に見た売場から、
なぜ比較が難しいのかを整理します。
※特定の百貨店を批判する意図はありません。あくまで「構造の話」として読んでいただけますと幸いです。
百貨店は「安心して買える場所」ではある
私の訪れた北関東のとある百貨店の紳士靴売り場は概ね10ブランド程度が並び、ぱっと見の印象としては結構たくさん並んでいるなと思いました。
価格帯としては3~5万円程度の品が中心で、5万円を超えるものは少なく、一番高いものでも概ね10万円程度でした。
価格帯が3〜5万円中心ということは
「本格革靴としては最低限の品ぞろえはあるが、都内で扱われるような10〜20万円台の選択肢はほぼない」
ということでもあります。
売り場を眺めているとスタッフの方が話しかけてくださり「(売り場にない)サイズもご用意できますのでお声がけください」と、ほどよい距離感。
- 一定以上の品質は担保されている(さすがに合皮はほぼない)
- 変な商品は置いていない
- 接客も丁寧
地方在住者にとっては、「ちゃんとした革靴を買う場所」としてかなり妥当な選択肢かと思います。
ネットで検索すれば出てくる有名海外ブランドも含めた多くの革靴があり、ローファー選びも捗りそうだと“最初は”感じました。
特定の形を求めていると意外と種類は少ない
売り場には当然たくさんの種類の革靴が並んでいます。
- 内羽根のビジネス向きのモデル
- 外羽根のカジュアルでも使いやすいモデル
- フォーマル寄りのモデル
上記のようなものが並び、そのうちの一つとしてローファーもあります。
ストレートチップや、プレーントゥなどと比べるとさすがに見劣りしますが、ある程度は種類が並んでいます。
合計では十数型程度はあるものの、例えばコインローファーで機能性特化(ゴアテックスやほぼスニーカーのようなタイプ)のモデルや少し奇抜なモデルも除くと
実際に検討の土台に上がるのは5型あるかどうかで、かつそのうちの半分以上はREGALの靴になってしまいます。
こうなるとREGALの専門店に少し毛が生えた程度で、少し物足りなさを覚えてしまいます。
※誤解のないように記載しておきますとREGALさんは素晴らしい靴屋さんです。とはいえ素晴らしいゆえに、百貨店でなくともREGALさんの靴は手に入ってしまい、百貨店をわざわざ訪れた意味がなくなってしまいます。
また、型数が少ないということは「もう少しここがこうならいいのに」という細かな選択肢はまず選べません。
もちろん地方の百貨店を訪れる層は、そもそもこだわりのある革靴に触れる機会は少なく、靴に多くのお金をかける人も少ないため
「機能性重視」や「人と違った靴を履きたい」といった需要が多く、そういった需要に応える品ぞろえになることは当然であり、
所謂「革靴好き」という一部の偏った嗜好の人(私を含む)にとって満足のいかない品揃えになるのは仕方のないことかと思います。
当然都会でも革靴好きは少数ですが、都会とはそもそもの母数が違うため地方百貨店の品揃えは何も間違っていません。むしろ商売として当然の選択です。
ブランドごとに1〜2型しか見られない(※REGALを除く)
そもそもの型数が少ないということ以外で気になったのが、ローファーそのものの比較がしづらい点です。
革靴全体として見れば、それなりの点数がありますが、特定の種類だけを見ようとすると、選択肢は一気に限られ、概ね各ブランドで1点ずつとなります。
結果として、
「このブランドのローファー」
「あのブランドのローファー」
という「ブランドで選ぶ」ことになってしまい、それぞれの造り、木型、履き心地、等の革靴を構成する様々な要素で選ぶ目線が薄れてしまうように思います。
(もちろんスタッフの方が説明をしてくださいますが、その説明も靴自体の説明というよりブランドやブランドの国などについての大雑把な説明が多い印象です)
また、これは個人の性格の問題もありますが、、、
売り場の中で複数ブランドに散らばって並んでいる商品を比較をするにあたって
「シェットランドフォックスのこれと、リーガルのそれと、チーニーのあれを比較したいです」
とは言いにくく、、、結局1足ずつ試着する形にもなってしまい、なかなか比較がしづらい印象も受けました。
高価格帯のブランドはかなり少ない
加えてそもそものところですが、選択肢として提示されていないブランドが多いと改めて感じました。
インターネットで「ローファー オススメブランド」などと検索して出てくる有名ブランドでも、地方の百貨店では取り扱いがほとんどありません。具体的には以下のような超有名ブランドでも地方百貨店やセレクトショップには1つか2つしか並んでおりません。
- JALAN SRIWIJAYA(インドネシア)
- Berwick(スペイン)
- Paraboot(フランス)
- CARMINA(スペイン)
- JOSEPH CHEANEY(イギリス)
- church(イギリス)
- Santoni(イタリア)※REGAL資本なので比較的多め
- CROCKETT&JONES(イギリス)
- ALDEN(アメリカ)
(さらにさらにJ.M.WESTONやJohn Lobb、Edward Greenになると地方ではどこにも並んでないと思います、、、)
もちろん有名でなくても、国内のブランドでも、いい靴はたくさんありますが、
結果として、一流、もしくはそれに比すると言われる靴の実物を見る機会もなく、目の前に並んでいるものの中から消極的な選択をするうちにローファー選びが終わってしまう、という状況が生まれます。
「選ばなかった」のではなく、
「選択肢として現れず”選べなかった”」
ということです。
もちろん地方百貨店は何も悪くない
誤解してほしくないのは、
これは百貨店を否定する話ではない、ということです。
地方百貨店には地方百貨店の役割があります。
- 初めて革靴を買う人
- 大きな失敗をしたくない人
- 強いこだわりがないが、人に見られても恥ずかしくない靴を履きたい人
にとっては百貨店は非常に合理的な場所です。
ただ一方で、
- たくさんのローファーを比べたい
- 形や雰囲気、細かい製法の違いまで比べて、体験したい
という人にとってはどうしても限界があると感じました。
これは需要と供給の関係で、良し悪しではなく、役割の違いだと思います。
おわりに
今回、地方の百貨店の売場を実際に見て感じたのは、
「とりあえず買えればOK」という人には十分でも、「比較して納得したい人」には限界がある。という点でした。
もしあなたが
- 気軽に行ける都市がない
- 複数のローファーを履き比べたい
という場合はサイズ変更可能なネットショップなどで比較する方が現実的かもしれません。
(複数店舗利用する際は送料等がかかりますが交通費より安くなるでしょう)
もしあなたが
- 都会の百貨店に行く
- 事前のリサーチをしっかりとしたうえで目的の商品を定めておき、その商品が置いてあるお店へ行く
というのがよいかと思います。
人によっては地方百貨店だけでは比較体験に不十分ということになりますが、では十分な比較体験に必要なことは何なのかということを次回以降考えてみたいと思います。
第一段階として次の記事では、ローファーの購入にあたっての検討要素について考えていきたいと思います。
このブログでは、
そうした実体験をもとに、
「地方でローファーを選ぶという」や「地方在住者にとって身近な革靴選び、履き方」を
記事にしていきたいと思いますのでぜひ他の記事も読んでみてください。
では。



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