職場でローファーはNG?──「仕事靴として成立するローファー」の条件とは

オフィスにおけるローファー メイン

職場でローファーを履けるかを考えるための軸について

結論から言うと

  • 服装規程等でNGになってたらもちろん駄目よ
  • 地方では結構容認されてるよ
  • でも落ち着いたデザインにしましょうね
  • ローファーだけじゃなくて靴下とかパンツとかも含めて全体の雰囲気を気にしましょう

ということです。

以下詳細

はじめに

「ローファーって、職場で履いていいんですか?」

ローファーについて調べていると、
必ずと言っていいほど出てくる疑問です。

  • カジュアルすぎないか
  • 上司や取引先にどう見られるか
  • 革靴として失礼にならないか

こうした不安から、
「無難だから」という理由で
紐靴を選び続けている人も多いと思います。

結論から言うと、
ローファーが職場でNGかどうかは、靴の種類では決まりません。

問題になるのは、
そのローファーが“仕事靴として成立しているかどうか”です。

そもそもの前提

元も子もないですが、服装規定でローファーがNGになっていればそれはもう(基本的には)NGでしょう。
ここではあくまで規程上はOKとなっている。もしくは規程上NGではあるものの実際は履いている人もいる。そんな職場を想定して検討していきます。

また、下記のように逆にローファーでも全く問題ない職場や職種もあるでしょう。

  • 私服OKの会社
  • スーツや革靴着用とはなっているものの、体裁さえ整っていればOKな会社
  • お客様にまったく会うことの無い社内部署

そして、最も上記のような会社以外であるとしたときに、最も判断に迷うのは客様と直接お会いすることのある営業マンでしょう。

都会と地方の違い

昨今のビジネスファッションのカジュアル化に伴い、ローファーはかなり許容されてきてはいるものの、都会の、特に大企業の営業職は紐靴を履くべきというのが基本的な考え方でしょう。

しかし、地方では営業職だからと言って紐靴であることはそれほど求められないというのが筆者の率直な感想です。周りを見渡せば平気でローファーでうろうろしている営業マンが山ほどいます。

単純に彼らが優秀な営業マンではなく、人にどう思われるのか気にしていないだけかもしれませんが、それでもそんな人たちが多数観測されているということはその上司もお客様の前にローファーで出ることを黙認しており、またお客様も実際にそこまで気にはしていないのでしょう。

そう考えると「現代の職場ならローファーでも別にいいよね」となってしまいそうですが、
明らかにちぐはぐな格好をしているのは指摘されるほどではないものの、周りの評価を落とすことになってしまいます。

そこでどんなローファーだと仕事靴としてふさわしくないのかを考えていきます。

※また、余談ではありますが地方ですと昔ながらの靴を脱いであがるオフィスも多く(というか大半)、機能的な面からローファーが選択肢に上がるのではないかとも筆者は推測します。

仕事靴として成立するローファーの条件

見た目に「軽さ」が出過ぎていない

そもそもローファーであるという以前に、一般的なビジネスマナーとして以下のような点が求められます。

  • 黒やダークカラーであること
  • 革素材であること
  • シルエットがすっきりしていること

言ってしまえばあまりに軽い印象になる靴はNGということかと思います。
上記も踏まえ、仕事で使うローファーにおいて、より具体的に考えると。

  • 色が明るすぎない
  • つま先が丸すぎない
  • コバが張り出していない

いずれも逆になるとカジュアル感が強くなり、オフィスにはふさわしくありません。
逆に言えば、以下の要素を満たすことが求められるかと思います。

  • 色は黒かダークブラウン
  • つま先はスクエア、もしくはロングノーズ
  • 製法はマッケイ(グッドイヤーならコバが小さいもの)

がオススメとも言えます。

※コバとは靴の底の淵の張り出し部分のことを指します

マッケイ製法とは靴の本体部分と底の部分の縫い付け方の製法の一種で、一般的にコバが張り出しにくく、すっきりした靴になります。グッドイヤーも同様に製法のことで、こちらは逆にコバが張り出しやすく、比較的ゴツい印象を与える靴が多いです。

甲やモカのデザインが主張しすぎていない

先ほどの点はどんな革靴にも言える要素ですが、他の革靴にはあまりない、ローファーとして印象を大きく左右するのが、甲とモカのデザインです。

※モカとは靴のつま先甲側の縫い目のことで、本来的には製法に由来する部分ですがデザインに影響し、種類によってカジュアル度合いが変わります

甲で言えば

  • ビット
  • タッセル
  • 大きな切り替え

これらは悪いわけではありませんが、上記は仕事では情報量が多くなりやすいです。
(特にタッセルローファーはアメリカでは弁護士の履く靴として知られ、本来的にはビジネスでも問題ありません。とはいえ地方では少しキザに見えてしまうかと思われます)
シンプルなコインローファーや甲に目立つデザインの無いものがよいでしょう。とはいえまったくデザインのないヴァンプローファーになってしまうとこれはこれでカジュアルすぎる印象が出てしまいます。

また、モカで言えば

  • 拝みモカ
  • 合わせモカ
  • ヘビモカ

辺りはカジュアル感が強く出てしまうので基本的にはビジネス用途には向きません。
摘まみモカ、もしくはモカの無いプレーンなものがよいでしょう。
また、リーガル2177に代表されるようなビーフロールのデザインも学生向けの印象が強くなってしまうためやめておくべきでしょう。

※ビーフロールとは甲の淵のごつごつとしたデザインの補強部分で、その特徴的な縫い糸がローストビーフの作成の際に肉を縛るタコ糸に似ていることが名称の由来と言われます。

※ちなみにスワールモカというものもありビジネスっぽい見た目ではあるのですが、、、クラシックな革靴にはない、日本独自のでざいんで、どうしても安い靴に多いためあまりお勧めはしません。。。(単純にデザインという意味では、ものにもよりますが個人的には嫌いじゃないです)

きれいに履いてること

これはどんなローファーかという話以前の話ではありますが、楽だからという意味合いでローファーを履くような人は気にすべき点です。

ローファーが「怠け者」ということから来ていることからもわかりますように、そもそもが紐やベルトをする必要もなく、スポッと履くことができる点がメリットではあります。

とはいえ靴ベラも使わずに履けば踵はしわだらけになりますし、適切に管理しなければしわだらけの誇りまみれ、色もあせた汚らしい靴の出来上がりです。
スニーカーも含めどんな靴にも言えることではありますが、最低限きれいに履き、整えておくことが一番大事とも言えます。
逆に言えばとりあえず革製の靴をきれいに履きこなしていれば公には誰も指摘はしてこないでしょう。(よほど奇抜な色やデザインでは除きますが)

パンツの丈や靴下に気を付けること

ここは見落としがちですが印象を大きく左右する部分です。ローファーは紐靴と異なり履き口が大きくとられ、足首より下の部分まで目が届くようになります。
そのためパンツの丈が短いと靴下がよく見えるようになり、その時に見える靴下の印象で足元全体の印象が変わってしまいます

そのため、基本的には靴下は無地で、可能な限り靴の色と同色で合わせるべきです。

また、難しいかもしれませんがローファーに合わせることを前提とするならパンツの丈は少し長めにとるようにすべきです。少なくともクッションが入らないような短い丈にはしないようにする方がよいかと思います。

※余談ですが、巷にあふれる見た目を気にしない機能性全振りのローファーおじさんの多くがローファーであることを指摘されないのは、太目でダルダルに長いパンツのせいで足首部分がしっかりと隠れ、ローファーであると認識されにくいことも原因ではないかという説もあります(筆者調べ)

TPOを意識すること

ここまでのことをすべて満たしていれば、服装規定で禁止されていない職場ならいつでもOKかというともちろんそんなことはありません。

  • 大事な商談や会食
  • (社内の)役員もいるミーティング
  • (社外の)重要な取引先の役員もいるミーティング

上記のような場面では当然きっちりとしたストレートチップなどを履くべきでしょう。
フォーマル感を出すことが必要な場面にはやはりローファーはそぐわないです。

ローファーが「OKかどうか」を決めるのは誰か

職場でローファーがOKかどうかは、

  • 就業規則
  • 業界
  • 社風

によって変わります。

ただし実際には、
靴単体ではなく“どう見えるか”で判断されている
ことがほとんどです。

  • 落ち着いて見えるか
  • 仕事の場にふさわしいか

この基準をクリアしていれば、ローファーであっても特に問題にならないと感じています

終わりに

「職場でローファーはNGか?」

この問いに、
一律の正解はありません。

ただし、

  • どんなローファーなら仕事靴として成立するか
  • なぜ違和感が出るのか

を理解していれば、判断はかなりしやすくなります。

次の記事では、
後半に言及した、
「靴下による印象について」
深堀して記事にしてみる予定です。

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